泳げない者は水面の遠さを覚えている

息がつまる。

息ができなくなっていることに気づく。


感覚的に捉えたことば、ハッと惹かれたことば、疲れたときのため息のようなことば。

漏れ出ようとすることばが行場を失う。


立派なことが言いたいわけでもない。

綺麗な写真があるわけでもない。

人を明るくするわけでもない。


そんなことばは、

書くためのプラットフォームがありふれているように見える今ですら、

行場をなくす。


このために、ブログを開いたのだ。

深呼吸をするために。